Double circle

Double circle

心が痛いほど大好きと気づいたあの夏の日からの密かな記録。地元も同じで見た目の雰囲気も似てて共通点もたくさんあるその人はたとえ気持ちを伝えられなくてもずっとずっと特別。
心が痛いほど大好きと気づいた
あの夏の日からの密かな記録。

地元も同じで
見た目の雰囲気も似てて
共通点もたくさんあるその人は
たとえ気持ちを伝えられなくても
ずっとずっと特別。
結局は自慢なのかな、と思った。

自分が行きたい所に自由に行けない
環境にあるのを知っていながら、

マウントのつもりなのか
たまたま発した言葉なのか
分からないけど、
自分にとっては悲しくて
心にとても引っかかった。


大好きな人に会いたい

いつもいつもいつも願ってるのに
こんなにこんなに難しいことが
本当に悔しくてたまらない。
秘密のパスケース

秘密のパスケース

大好きな人に関係する写真を
これまではできる限り
目立たずに小さく持ち歩くために
フォトキーホルダーに入れて
持ってたけど、たぶんこの先

今よりそうやってどうしても
持ち歩きたい物は増えると思って、

パスケースにまとめることにした。


今のところは、大事な写真2枚と
自分なりに今の勇気を全て出して
大好きな人に少しでも近づこうと
最大限努力した証のようなもの2つ、

それだけしか入れてないけど
自分にとっては本当に大切な物。



写真は、1枚はいつかこうなれたらと
希望を持たせてくれるような
もし将来を望むことを許されるなら
こんなふうになりたいと思える写真で

もう1枚は大好きな人がすごく
無邪気な笑顔で写ってて
そこに少しだけ一言書いてるという
自分が初めて大好きな人から
もらった手書きの文字もある写真。


その写真が折れ曲がらずに入れられて
他の大切な物も小さい物ならまとめて
持ち歩けるパスケースを考えて、

色も大好きな人にも合うイメージの
色のを買えて本当に良かった!


前のフォトキーホルダーも
少しアレンジして持ってたから
思い入れもあったし気に入ってたけど

有り難いことにきっと
今よりいつも持っていたい物が
増えそうな気がするから、

昨日の夜遅くに思いきって
写真をパスケースに移して

それと同時に前から持ち歩こうと
思ってた大切な物も

本当に小さいから気を遣いながら
丁寧に一緒に入れといた。


今日、膝にカバンをのせて
座ってる時についそのカバンの中の
パスケースを何度も確かめたり、

そのパスケースの透明窓の部分から
大事な写真を見ては励まされたり、

いつもの日常が何となく特別で
人を愛したり大切に想うというのは
とても尊いことに感じられた。


大好きな人を大好きということ、
本当は愛してるということを
普段誰かに言うことはないけど、

言わないからないわけではなく
確かにここにあると
そのパスケースの中身を見ながら
強くそう思った。
巡り合わせ

巡り合わせ

今よりはまだ自由に外出できた
数年前の写真を見て
何とも言えない気持ちになった。


縁あって繋がりができて
これまでに何度も通ってきた場所。


大好きな人が地元から
その町に仕事で行くことになって、
色んな方面からその町の話題が
飛び込んでくるようになって、

それって考えてみたら
不思議な巡り合わせに思えて、

苦しい中でも切ない中でも
そういう巡り合わせは
大切にしていこうと改めて感じる。



とあるカフェの店舗検索をしてる時
大好きな人の学校の最寄り駅近くにも
そのカフェがあるのを初めて知った。

いつからあるのかは分からないけど、
地元でも知らないことはある。


大好きな人を大好きになって
地元のことでも新たに知ったことも
本当に多くあって、

同じ毎日を生きてても
知ることも感じることも
広がってくるのはすごく
有り難いことに思えてくる。

心が覚えてしまったから

大好きな人の動画をずっと見てる。

ずっと、っていっても
あくまでも自分の限られた
自由な時間にこっそり
音も最小限にして見てるだけ。

それでも元気をもらえてる。


画面越しに何かを語りかけて
くるような動画ではなく
大好きな人が地元にいる頃から
一生懸命頑張ってたことに
ひたすら取り組んでる

特に何を話すとか
こっちを向いて笑ってるとか
そういう要素は全然ない動画。


でも、ちょっと遠目から
その姿が映りこんだだけでも
自分にはすぐその人が分かる。


大好きな人の仕草を
心がもう覚えてしまったから。

まるで心の奥に刻み込まれたように
その姿にすぐ気づいて
目で追ってしまう。


たぶん他の人が見ても
気づきもしないようなことにまで
大好きな人のその時の気持ちや
想いをくみ取ろうとする。


地元にいた頃、どんなふうに
頑張ってきたのかを改めて
少しでも多く知りたいと願う。



今日は、大好きな人が今いる町で
小さいけどイベント事があって
大好きな人も仕事でそれに行くから、

おそらくその町のその分野に
興味がある人界隈では
多少ネットでもその話題も
あるのかなあと思う。


そういうのを見ると、
距離的に遠いのもあるけど
それだけでなく家族の都合で
ほぼ自由がない自分にとっては
すごく心が苦しく痛くなるから、

今日はなるべくその話題が
ありそうなものは見ないようにして
淡々と家のことをこなすつもり。

生まれた町、好きな場所

自分の地元は大好きな人と同じ。

本籍も家があったのもそこで、
まさに地元の地元。

ただ、すごく細かい話をすると
生まれたのはその地元のすぐ隣町。


自分が生まれる時
親がお世話になった先生が
ギリギリになって体調を崩して
その先生が繋がりがある隣町の
病院で生まれたから。


その隣町も好きではあるけど、
自分は大好きな人と出会ってから
生まれたのも大好きな人と同じ町なら
もっと良かったのになとも思ってた。


でも、大好きな人が仕事の都合で
他の地域に行った後に
「地元で一番好きな場所は
〇〇(自分が生まれた町)の景色」
と言ってるのを知ってびっくりした。


自分たちの地元には
そこに限らず心が落ち着く景色は
それなりにあると個人的には思う。

だから、ピンポイントに
その町の景色が好きと言ったことに
正直ちょっとびっくりして、

でも何となく嬉しかった。



身内が今日、家庭内暴力で
しばらく暴れた後
家を飛び出して行った。

家族は誰も何も悪くなくても
ただ何かつまらないことで
機嫌が悪くなって荒れることが
前よりは減ったけど時々ある。


数時間経って、まだ不機嫌そうに
怒鳴りながら帰ってきて
「〇〇に行ってきたけど疲れた」


その身内が自分が生まれたその町に
行ったのはもちろん、
それが理由なわけはない。

ただ気軽に行きやすい距離で
自然もあるから行っただけ。


それでも、もし自分がそこに
行けたとしたら、大好きな人が
好きと言ってくれた場所の風景を
撮ってきて送るのにな、と思った。


新しい環境で必死に頑張る
大好きな人に少しでも励みに
なったかもしれないし、

自分にも力になれることが
あったかもしれないのに。


今日、その町に行ったのが
違う身内ならまだその町のことを
色々聞いたりできたけど、

さすがに暴力行為を平気で
するような人にそんなことを
聞けるはずもないからモヤモヤした。



毎日が綱渡りのように過ぎていく中で
大好きな人との繋がりが少しでも
欲しくてそう考えてしまうのは

大好きな人のためではなく
自分のためなのかもしれないけど、

それでも慣れない環境の中で
必死で踏ん張ってる大好きな人に
何か力になれることがあればと
願う気持ちは間違いなく
まっすぐな本物の気持ち。
晩ご飯を作ろうとして
魚のパックを開けようとしたら、
ふと目に入ってきた
地元ではおなじみの
見慣れたスーパーの名前のロゴ。


大好きな人が
一番好きなスーパーって
言ってたよなと思ったら、

もう今は地元にはいないことを
実感してすごく寂しくなった。


「たまには地元のこと
思い出してくれたら嬉しい」

精一杯あの時そう言ったけど、

本当はいつだって地元のことも
自分のことも想っててほしい。

複雑な気持ちになった理由

今日の仕事で、もしかして
初めて大きい仕事を任されるかも?

本人が直接言ってきたんでもないし
任されるのが決定事項でもないけど、

大好きな人の仕事場の状況を見ても
そうなる確率はそこそこあるのかな
と何となくそう思ってて、

自分が緊張しても
何にもならないし意味もないけど
勝手に緊張してた。


結果的にはその仕事は他の人がして
それを今回任されはしなかったけど
複雑な気持ちになるのを感じた。


大好きな人には、昔から
就きたいと思ってた仕事があった。

口数も少なくておとなしい人。

自分はこれだけ頑張ったとか
こんなふうに努力したとか
自ら語るようなタイプではないけど、

自分がこれまで見てきた
見て分かる分だけでも

きっとその仕事に就くために
悩んだり苦しんだりしながら
時には遠回りに思える時期も
乗り越えてきたというのは伝わる。


自分は、昔こうなりたいと
思ってた大人にはなれなかった。

だけど、大好きな人は
小さい時からこういう仕事に
就きたいと思ってた職種に
努力が実って就職した。


すごくまっすぐで努力家で
逆境でも自分を信じられる
強さを持ってる人。

そうやって今、夢を叶えてるのも
必然と思えるような立派な人。


それをどんなに分かってても
なりたかった大人になれた人と
なれてない人では人間としての
価値も重みも違う気がして

大好きな人がこの先も
着実に一つ一つ夢や目標を叶えて
だんだん遠くに行ってしまうような
気がすることが、正直辛くもある。


もちろん、そんな足を引っ張るような
汚い気持ちなんて見せられないし
これからも応援してるよ!という
部分しか表さないけど、

大好きな人のここが素晴らしいなと
思うところを特別な気持ちで
見てるのは自分の足りないところを
見せつけられてるかのような
錯覚になる時があって、

そんな複雑な自分の気持ちが
時々本当に情けなくなる。
一緒にひといきつきたい人

一緒にひといきつきたい人

ふとパッケージを見て
大好きな人の笑顔を想い出す。


大好きな人が地元にいた頃も
個人的に自由に会える機会は
なかったけど、それでも

同じ町にいれば
何となくいつも存在も近くて、

実際には難しくても
たまたま会うこともありそうな
そんな気持ちで過ごせてた。


仕事で遠くに行ってしまった今は
“一緒に”何かをするなんて
更に夢になってしまった気がする。


心のきれいさを表すような
笑顔も本当に大好きで、

そもそも一人でもひといきつく暇は
なかなかない毎日の中で
心の中にその笑顔を浮かべては
今日を生きるエネルギーにしてる。
大切な写真をキーホルダーにして
大事に持ってたけど、

その写真以外にも色々と
いつも持ってたいものがあるから
小物ならある程度は入れられる
大きさのパスケースに入れて
持ち歩くことにした。


昔からずっと好きな色の
パスケースを買って
その色は大好きな人にもかなり
関係する色なのもあって
良かったなーと思ってるけど、

こうしてだんだん大好きな人が
自分の生活の中で占める割合が
増えていくのは怖くもある。


もちろん、この恋愛は誰にも
言えないからそのパスケースを
誰かに見せることは全くない。

それでもそうやって自分にとって
大切なものは傷つかないように
いつも大事に持っていたい。


たとえ自分だけの世界、
自分だけの秘密であろうと
大切なものを大切にする権利は
きっと自分にだってあると思うから。

きっと、実際には
そうではないとは思いたいけど、

小さい頃から安心できる場所が
なかったから、心の居場所を
ただ必死に探してるだけなのかと
考えてしまう時がある。


大好きな人だけでなく
色んな方向に必死にアンテナを
張って自分が生きられる場所を
模索してる感覚がずっとある。



家の事情で自分はどう頑張っても
行けない場所に行くのを
楽しみにしてる知り合いがいて、

「その日天気良かったらいいなあ」
と言ってた時に
自分としてはすごく頑張って
「それを願ってる、楽しんできて」
と言った。


大好きな人に会いに行くことも
大好きな人と話すことも
日常からは遠い場所にある
幻の何かな気がしてしまう。


それでも、周りの人の優しさで
今日一日は何とか踏ん張ろう
と思えたり、がんじがらめでも
今の自分ができることを
一つずつでもやっていこうと
できるだけ前向きに考えたり。


周りの人に、今の自分みたいな
苦しくて辛い立場になれ
なんて到底思えないけど、

自分もたまには自分の
行きたい場所に行けたり
自分のために時間を使えるような

そういう側の人間になれたら
とは正直毎日思ってしまう。


大好きな人と今会えたとしたら
一番話したいことは何なのか

考えたところで
会えるわけではなくても
つい考えたりする。