この桜を見せたい人がいること | Double circle

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心が痛いほど大好きと気づいたあの夏の日からの密かな記録。地元も同じで見た目の雰囲気も似てて共通点もたくさんあるその人はたとえ気持ちを伝えられなくてもずっとずっと特別。
心が痛いほど大好きと気づいた
あの夏の日からの密かな記録。

地元も同じで
見た目の雰囲気も似てて
共通点もたくさんあるその人は
たとえ気持ちを伝えられなくても
ずっとずっと特別。
この桜を見せたい人がいること

この桜を見せたい人がいること

朝から嬉しいことがあった!

心でガッツポーズをしながら、
まるで何事もなかった顔して
淡々と家事をする。


たった数文字でも
大好きな人が書いてくれた
筆跡というのは自分にとっては
どれだけ特別で大切か。


黙ってそっと好きでいるだけ。


そういう立場にいるからこそ
ほんの少しのラッキーが
とてつもない幸せに思えて、
羽が生えたように
嬉しい気持ちになる。


大好きな人にはたぶん
好きな人も付き合ってる人もいない。

自分が努力して付き合えるなら
努力の方向性は見えるということ。

努力できる先があったなら
それだけでもどんなに
良かったかなあと思ってしまう。




歩いてる時に足元を見たら
風で飛ばされた
花びらがきれいなままの桜が
いくつも落ちてることに気がついた。


今はもう天国にいるおばあちゃんは
花がすごく好きで
人にも動物にも植物にも優しくて、

複雑な家庭育ちの自分にとって
家族ってこういうものかなという
温もりを教えてくれた人でもある。

おばあちゃんの写真の前に
置きたくてその桜の花びらを
崩れないように拾って帰った。


おばあちゃんが眠るお墓は
大好きな人の実家のすぐ近く。


こういう時にも
同じ地元というのを意識して、
大好きな人と同じ町の子
という自分が本当に嬉しくなる。


おばあちゃんにも地元の桜を
見せたいと思ったからこそ
そうやって落ちてた花びらを
きれいに持ち帰ったけど、

自分には地元の桜を見せたい人が
おばあちゃん以外にも
もう一人いる。

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